shootingネットボールとは、バスケットボールを元にして1895年イングランドにて生まれたスポーツです。
1試合2つのチーム(1チーム7人)でプレーし、コートの両端に設置されたゴールにそれぞれのチームがシュートを狙います。
1度のゴールで得点が1点ずつ入り、試合終了時に得点が多かったチームの勝利となります。
公式な試合時間は15分4クォーターですが、日本では10分ハーフや7分4クォーターでプレイされることが多いです。

バスケットボールとルールが大きく異なる点は次の3つです。

(1) 選手ごとに動けるコート内の範囲が決まっている
(2) ドリブル禁止
(3) ボールを持った選手へのディフェンスは90cm(1 feet)以上離れなくてはいけないDefending

ネットボールはコートに立つ7人のプレイヤーの連携が非常に重要なスポーツです。

また、ドリブルがないことでボールが動くスピードがバスケットボールに比較して高速になります。
さらに、ディフェンスが90cm以内に近づかないため、シュート成功率は高く、日本の公式戦レベルでは65%、世界のトップレベルになると80%越えは普通で、選手によっては95%を超えます。

比較的オフェンスが有利なスポーツですが、その分ディフェンスがうまくいったときは、一気にゲームの流れを変えられます。

ネットボールの歴史

初期のネットボールの写真© Netball Australia
初期のネットボールの写真© Netball Australia

1881年、アメリカのマサチューセッツ州にてカナダ人移民の教師がネットボールの前身となる、バスケットボールを発明しました。
皆さん、ご存じ通りバスケットボールはその後アメリカを中心に発展し、今ではオリンピック競技になるほどです。
それから4年後の1885年、イングランドのMadame Ostenburg’s大学で初めてネットボールがプレーされました。
スカートを履いた女性では激しいスポーツができないことから。動く範囲の制限やドリブルの禁止、ディフェンス時に90cm以上離れるルールが作れたと言われています。

その後、英連邦の国々を中心にネットボールは広まっていきました。
1957年に発祥国であるイングランドをはじめ、オーストラリア、ニュージランド、南アフリカの国々がネットボールの国際ルール化を検討。
1960年には、国際女子バスケットボールおよびネットボール協会(International Federation of Woman’s Basketball and Netball)が設立されました。

現在の競技人口は、全世界で約2000万人(INF調べ)とされています。
1967年から世界各国の代表チームが集うワールドカップが4年に一度開催されており、開催回数は2015年のシドニー大会で15回を数えます。
また、ワールドカップと並ぶ国際大会としてコモンウェルスでもネットボールが採用されています。

2015年8月にINF(世界ネットボール連盟)から発表されたランキングでは、1位オーストラリア、2位ニュージランド、3位イングランドとなっております。
この3カ国は、ネットボールができたころからプレーしている国々で、3強は長らく変動がありません。

当初は、女性用のスポーツとして開発されたネットボールですが、現在は男女ミックスの大会も国際的に増えてきました。
その結果、1995年には世界オリンピック連盟より“recognized”としてネットボールが指定されました。

2012年全日本ネットボール選手権
2012年 全日本ネットボール選手権

日本では、1990年に群馬県立女子大学にて初めてネットボールがプレーされました。
1996年に日本ネットボール協会設立、1999年に初めての全日本ネットボール選手権が開催されました。
その後、毎年全日本ネットボール選手権は開催されております。

また2012年からは全日本ミックスネットボール選手権も開催されており、男女ともに楽しめるスポーツとして普及しています。